2012/11/24-25

　第3回東北支援プロジェクトのご報告

今回のプロジェクトでは、石巻の食復興イベント「食興祭」を盛り上げるべく、当地区ローターアクトとしては初めて石巻市の方々と一緒に活動をおこないました。

2750地区ローターアクトはこの活動で地元誌に取材を受け、3誌に掲載されました。

（※最下部に2誌「石巻かほく新聞」「日本農業新聞」の記事を掲載してます。）

2日目には、地元の方に同行していただき、石巻でいまなお活動している方々を訪問いたしました。

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１. 活動内容

食興祭「八王子ラーメンｖｓ喜多方ラーメン」

食興祭では開催前からローターアクトが企画する「八王子ラーメvs喜多方ラーメン」をイベントの目玉として大々的に取り上げて頂き、ポスターや現地新聞などでの告知をおこなっていただきました。

（「喜多方ラーメン」は地区代表の地元であり、「八王子ラーメン」は八王子ローターアクトクラブが主催しました。）

食興祭の会場となる石巻市河北総合センター（通称：ビッグバン）に到着すると、食興祭をご紹介頂いた遠藤副委員長をはじめ、主催の「百笑一喜復興プロジェクトみやぎ」の鈴木貴郎代表など、現地で活動している方々と打合せを行いました。

鈴木代表は、「食興祭を通して、石巻の復興はもちろん、多くの方とのつながりをつくり地域を活性化させたい」と挨拶し、ローターアクトとのつながりを大切にしたいとも話してくれました。

食興祭では、前向きに復興をしようという現地の飲食店や農協など14店が出店し、活気に溢れていました。

ローターアクターはラーメンを作りながら現地の方と交流し震災や復興に関してのお話しをさまざまな方に聞くことができ、八王子ラーメンは１５７食、喜多方ラーメン１６９食を販売しました。

事前の宣伝効果などもあり、「八王子ラーメンvs喜多方ラーメン」は長蛇の列ができるほどの人気で、地元紙「石巻かほく新聞」にも記事が掲載されました。

食興祭では、参加者も出店者も地元を活性化したいという想いを強く感じられました。

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食興祭「昔遊びコミュニティ」

ラーメンブースの隣では、子どもからご年配の方まで楽しめる「昔遊び」ブースを設置し、会場の皆さんと交流をおこないました。（「昔遊び」は毎年、東京田園調布ローターアクトクラブが提唱ロータリークラブと一緒におこなっている企画です。）

ローターアクトでは、現地の方同士もしくはローターアクターとの交流を持っていただきたいという想いからこのブースを設けました。

見慣れない遊具に興味を持って遊びにきてくれる子どもたちや、懐かしいと足を止めて一緒に子どもに遊び方を教えてくれる方もいました。昔遊びを通して、現地の多くの方とローターアクターが交流しました。

石巻・南三陸地域への訪問

食興祭のあとは、運営委員会や地元の方々と懇親会をおこないました。

みなさんに「遠くから若い方々に来ていただいたおかげで食興祭は大盛況でした」と嬉しいお言葉をいただきました。

翌日は、JA石巻青年部委員長高瀬卓弥様に語り部をしていただき、石巻～南三陸地域を訪問しました。高瀬様には震災当時の状況からこれまでの復興の道のりについてお話しいただきました。

高瀬様は、「施しを受ける時期はもう終わり、今後は石巻市内外で経済的な活動をおこなっていくことが復興への近道だ」と話しており、ローターアクトへのメッセージとして「皆さんのように被災地に関心を持ってもらえることは大変嬉しい。これからも本気で被災地を考えてくれる方が必要」と話していました。

歌津てんぐのヤマ学校を訪問

宮城県南三陸町旧歌津町地区の棚田跡を整備して作った「さえずりの谷」住人の蜘瀧仙人（八幡あきひこ）様より活動内容についてお話しいただきました。

蜘瀧様は「津波で街並みと浜の遊び場を失った被災児童たちのために、自然豊かな遊び場を設け、手作りの子ども祭り復活や、里山の伝統遊び・ものづくりの復興にとりくむ活動をおこなっており、自然を活かした遊びを子どもたちには知ってほしい」と話していました。また、巨大津波から街を守るための防波堤をつくる話が進んでいますが、子供たちと海を切り離してしまうことになるなどの代償に関してもお話ししており、予防策に関しての問題提起をいただくことができました。