ローターアクトを知ろう!

 

●第 2750地区のはじまり●

 

東京都内JR中央線よりも南部分・及びグアム・サイパンを含む地区

国際ロータリーでは現在、東京都の南北で地区を分割している。その南部分とグアム・ミクロネシアなどを含む広範囲の地区として、アジア第2ゾーンに所属する地区として現在に至っている。

 

かつては東京・千葉・埼玉・沖縄が一つの地区だった

日本におけるロータリーの地区は、戦後に国際ロータリーに復帰してからも何回かの地区分割が実施されている。

東京都全域を含む地区は当初第60地区として国際ロータリーに復帰したが、その後に第355地区、第358地区と地区番号が変わった。第358地区となった1966年は日本全国が11地区に整備された年で、第358地区は東京都のほかに千葉、埼玉、沖縄の3県が含まれていた。

沖縄にロータリークラブができたのは日本へ復帰する以前のことで、飛行機による交通の便や経済効果等の理由から、地理的には離れているが第358地区への帰属が決まったという。

1967年7月からは千葉と埼玉が第357地区として分離したため、第358地区は東京と沖縄という構成になったが、この時のクラブ数は東京が41、沖縄が8、会員数が3,104名だった。

 

パシフィック・ベイスンが加わる

日本にロータリーができて50年目にあたる1970年には、日本のクラブ数は939クラブ、会員数は45,194名と急速に拡大し、クラブ数、会員数ともにアメリカに次いで世界2位となった。

グアム、サイパンなど現在パシフィック・ベイスンと呼ばれている地域のロータリークラブが第358地区に編入されたのは1973年7月から。グアムには1939年以来ロータリークラブがあるが、 Non District Area としてどこの地区にも所属せず、国際ロータリーの直轄として運営されていた。しかし、サイパンやタモンベイにもクラブができ、会員数が増加してロータリー活動が高まってきたことから、どこかの地区に帰属することになった。

この時、少なくとも4つの選択肢が考えられた。まず第1はグアムのスポンサークラブがマニラのロータリークラブだったことからフィリピンという案。第2は地理的な関係と飛行機便の多さから香港という案。第3はグアムがアメリカによって統治されていることからハワイという案。当時、国際ロータリーからの情報はほとんどハワイを通じて入ってきていたので、この案が最も違和感のないものと考えられていた。

そこへ、第4の案として日本の第358地区が浮上してきた。というのは、アメリカから羽田に飛んで来た飛行機はグアムの飛行場に駐機していたこともあって、羽田―グアムの路線が人気となり、経済的交流が非常に強まっていたことなどから第358地区への編入が決まった。

もともと国際ロータリーの定める地区が、国別という概念のないボーダーレスな組織であったことも理由の一つだったようだ。

そして、1977年には地区番号が第358地区から「第258地区」へと改称された。この年には地区内のクラブ数は84、会員数は5,937名にまで達する規模となっていた。

 

JR中央線を基準として南北に分割

国際ロータリーの定める『手続要覧』には地区を構成するクラブ数や面積に関する厳密なルールはないが、「地区が大きすぎて、ガバナーがその任務を正しく遂行すのに過労になってはいけない」と明記されている。当時の第358地区はまさにこのような状態になりつつあった。

現在のように公式訪問にあたって合同例会方式も導入されておらず、沖縄とパシフィック・ベイスンという2つの離れた地域にもクラブが存在する状況では、ガバナーに課せられた役割は非常に重いものになりつつあったので、分割案の検討が具体的な形で始まった。

分割の基本方針としては

①分割後の新しい2地区は大体同じクラブ数、同じ会員数になるようにする。

②クラブの新旧、大小を考慮し、古いクラブが一方の地区に偏在したり、新しいクラブが他方に偏在したりせぬようにする。

③その他あらゆる点で、2つの地区が同じ条件になるように留意する。

④現在の分区編成、クラブ設立当時のスポンサー関係にはこだわらない。

⑤市、区等の行政単位にはなるべくこだわらない。

などがあったが、沖縄やグアム・サイパンという遠隔地、そして東京都という日本一の都市部を含む一つの行政単位を2つに分割するのであるから、単純な線を引くことができず、慎重に具体案が練られた。

最初に出されたのは東京を真ん中で区切って東東京と西東京とする案だった。新宿の少し西側を区切りとして江戸川までに地域が東東京、新宿から八王子方面が西東京とするとクラブ数はちょうど40ずつになる。そして沖縄とグアム・サイパンをそれぞれどちらかにつければ大体均等に分けることができるというものだった。しかし、この案では都市部に古いクラブが集中してしまうし、都心部と離れているところを分けてしまうことになるので条件的に同じということは言えない。

次に浮上してきた案がJRの中央線を境として南北に分ける案。中央線をまたいでいる分区は所属しているクラブが多いほうに重点をおいて分けることにした。グアム・サイパンは南に、沖縄は北にとそれぞれ所属することなどを決めて案としてまとめ、地区内のクラブ全てに内示された。

隣のクラブと別々の地区になってしまう、スポンサークラブと子クラブが離れてしまうなどの異論もだされた。特に大きな問題だったのは、東京ロータリークラブの帰属。日本のロータリーがここから始まったと言うことができるだけに、どちらに所属するかが注目された。

まず東京ロータリークラブに次いで長い歴史を持つ4つのクラブのうち東京東ロータリークラブと東京北ロータリークラブは北に、東京南ロータリークラブと東京西ロータリークラブは南ということになった。そして東京ロータリークラブに対しては、歴史の古い東京銀座ロータリークラブと東京日本橋ロータリークラブの2つをあわせて等分という考えかたにして決着をつけ、結局東京ロータリークラブが北に所属し、銀座と日本橋が南に所属することになった。

多少の修正を経て国際ロータリーに申請を行い、1980年7月1日から地区分割が実現した。旧第258地区は中央線の北側を主な地域とする新しい『第258地区』と、中央線の南側の『第275地区』として出発することとなった。

『第275地区』は1991年に現在の呼び方である4桁の『2750地区』と呼ばれるようになる。

現在、第2750地区のローターアクトクラブは国内15クラブ、国外2クラブの計17クラブで構成されている


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